●風しんの追加的対策事業について(2019.4.9)
『風しん』は発疹、発熱、リンパ腺が腫れるという症状がでるウイルスによる病気です。接触してから病気の症状がでるまで2~3週間と言われていますが前述の症状が全てそろわないこともあります。それ以外の症状としてはウイルスによって起こる『脳炎』や出血しやすくなる『血小板減少性紫斑病』があります。
治療には特効薬がありませんが、予防接種で予防することが出来ます。
風しんの一番の問題点は『先天性風しん症候群』です。
妊婦さんが妊娠20週頃までに風しんにかかってしまった場合、生まれてくる赤ちゃんに難聴、白内障や先天性の心臓病が発症することがあります。そのため、妊婦さんを守るために、周りの方々が風しんにかかって妊婦さんにうつさないようにする取り組みが進んでいます。その方法は予防接種です。
風しんにかかる可能性が比較的高い方は、予防接種を受けたことがない年代の方で、特定の年齢の男性であることがわかっています。
現在、予防接種を受けるためには二つの公の事業がおこなわれています。
(1) 先天性風しん症候群対策事業
19歳以上で、次の1~3のいずれかに該当する市民。ただし、風しん含有ワクチンを2回以上接種したことが確認出来る方、過去にこの精度を利用し予防接種を受けた方などは対象外です。
1:妊娠を予定または希望する女性
2:妊婦の同居者
3:1の同居者
(2) 定期予防接種(MR5期)(新しくはじまる事業です)
昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までの間に生まれた男性が対象となります。自治体が発行するクーポン券が届きましたら医療機関へ予約してください。
いずれの事業も、採血で抗体価を調べ、その検査結果によって低抗体が確認された方に接種をします。
(1)は半額公費補助、(2)は原則無料となっています。
それとは別に有料(自費)でご自分の意思で接種していただく方法があります。この場合、検査は必須ではありませんが、診療所にお問い合わせください。
風しんの追加的対策事業実施医療機関はこちらです。